プレアビヒア寺院にて

タイ、カンボジア両軍に即時撤退を命令 国際司法裁判所 (www.asahi.com 2011年7月18日22時4分)
 
 タイとカンボジア間の国境紛争を巡り、国連の国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は18日、両国国境近くの世界遺産プレアビヒア寺院」の周辺を暫定的な非武装地帯とし、両国ともに部隊を速やかに撤退するよう命じる判決を言い渡した。
 
 判決は、両国に対し、この地帯でのあらゆる軍事行動を即時停止するよう命じ、東南アジア諸国連合ASEAN)の監視団を受け入れることも求めた。
 
 タイのアピシット首相は地元メディアに「判決を受け入れる」と語った。ただ、これまで撤退や監視団受け入れを拒んできたタイ国軍が即時撤退するかは不透明。同地域を管轄するタイ陸軍第2軍管区報道官は朝日新聞の電話取材に「陸軍司令官や国防相、首相から命令があるまで展開する。撤兵よりも政府間交渉が先だろう」と述べた。