被災古文書の再生

被災の古文書、世界最大の乾燥機で再生 奈良の研究所 (www.asahi.com 2011年6月14日19時26分)
 
 奈良文化財研究所(奈良市)は14日、世界最大の真空凍結乾燥機を使い、東日本大震災津波で水につかった古文書や公文書などを再生する作業を始めた。
 
 乾燥機は直径1.8メートル、長さ6メートル。いったん凍らせた後に真空状態にして水分を飛ばす仕組みで、普段は遺跡の出土品の乾燥に使われている。遺物用コンテナ約120箱分を一度に処理できる。
 
 この日は、岩手県大船渡市と宮城県女川町から運ばれた近世の古文書などコンテナ88箱分が乾燥機の中に納められた。約1〜2週間かけて乾燥させた後、塩分や汚れを落とす。