牧羊神の午後

寺山修司、高校時代の手紙見つかる 「俳句革命」説く (www.asahi.com 2011年5月28日15時0分)
 
 「俳句革命運動を」――寺山修司(1935〜83)が高校生時代、仲間に向けて呼びかけていた手紙が見つかった。俳句は、多彩な表現活動で先鋭的な創作を手がけた寺山が最初に頭角を現した分野。見つかった手紙は、寺山が10代に向けた伝説的な俳句同人誌「牧羊神」を創刊する直前に出されたものだった。
 
 寺山は青森高校3年だった54年2月に「牧羊神」を創刊した。その前年末、創刊同人の一人に「俳句革命」を誘う手紙を出していた。
 
 「来年は小生と大いに青春俳句のためにあばれましょう」「俳句革命運動を説き同志を獲得して欲しい」「最初にイズム(主義)の確立が必要」「十代の芸術派を押立てる」など、7枚にわたる。消印は53年12月31日。