満月の仏教大祭

世界遺産・ボロブドゥール遺跡で釈迦の生誕祭 (www.asahi.com 2011年5月18日12時8分)
 
 インドネシア・ジャワ島中部にある世界遺産のボロブドゥール遺跡で17日、釈迦の生誕などを祝う恒例の「ワイサック」と呼ばれる祭りが行われた。同日夜、満月に照らされた幻想的な寺院のもとでろうそくの明かりがともされると共に、最高潮を迎えた。
 
 昨年は10〜11月、同遺跡から約35キロ離れたムラピ山で大規模な噴火が続き、火砕流などで350人以上の犠牲者が出た。遺跡も火山灰に覆われて一時は立ち入り禁止になった。この日の祭りには国内外の仏教徒ら数万人が訪れた。
 
 同遺跡は古都ジョクジャカルタの北西約40キロにある世界最大級の石造仏教遺跡。8〜9世紀ごろ中部ジャワで栄えたシャイレンドラ朝の造営とされ、広大な回廊のレリーフや仏像などの美しさで知られる。