壊れゆく者

中原中也賞辺見庸さん「生首」 初の詩集で受賞 (www.asahi.com 2011年2月12日20時7分)
 
 優れた現代詩集に贈られる第16回中原中也賞山口市主催)の選考会が12日、中原中也(1907〜37)の生誕地の山口市であり、作家の辺見庸さん(66)の「生首」(毎日新聞社)が選ばれた。辺見さんには中原中也ブロンズ像と副賞の100万円が贈られる。
 
 「生首」は辺見さんの初の詩集で、昨年3月に刊行された。公募と推薦の計202詩集の中から選ばれた。選考委員は「現代社会の腐敗し、機能不全に陥っている内臓が、わしづかみされている臨場感がある。作家、ジャーナリスト、エッセイストとして実績のある人が、詩の世界に新人として飛び込んでこられた。その意味を重く受け止めたい」などと理由を説明している。

詩文集 生首

詩文集 生首