fiberscope

 今日は9時から胃内視鏡検査。今回は少しでも楽をしようと、事前に鎮静剤の点滴を予約しておいたのだけれど、検査前に「親知らずを抜くときに麻酔をかけたら、息苦しくなったことがある」旨を看護師さんに伝えたら、「アレルギーだと大変だから」と、急遽麻酔ナシで検査を行う羽目になった。
 
 これにはさすがに震えたけれど、こちらはベッドの上だからどうすることもできない。鎮静剤の点滴が始まるとともに、腕の血管を熱い痺れのような感覚が毛細状に拡がっていく。とはいえ、しばらく経っても意識ははっきりしており、マウスピースから内視鏡の先端が喉の奥に入っていく瞬間に、お馴染みの痛みが走り、嗚咽があふれる。
 
 ここから先は、過去何度か経験した感覚が蘇るばかりで、カメラが胃に到達したときの、体内を縦に貫く虚脱感は決して馴染めるものではない。ただ、4年前の検査ではポリープが見つかったので、組織検査を行ったりして十数分くらいかかってしまったのに比べ、今回は何事もなく5分程度で全検査が終わったのは救いだった。
 
 
 ――10数時間経って、晩ご飯を食べると今も喉に微かな痛みを感じるが、病院からの書類によれば「1〜2日で自然に取れる」とのこと。今後は2年に1回くらいのインターバルで、内視鏡検査を受けることにする?