9年目の9.11

イスラム教排除の動きに自制求める オバマ大統領 (www.asahi.com 2010年9月11日10時36分)
 
 オバマ米大統領は10日にホワイトハウスで開いた記者会見で、米国内で相次ぐ、イスラム教を排除する動きに関連して「我々はイスラム教と戦っているのではない。イスラム教をゆがめるテロリスト集団と戦っているのだ」と述べ、自制を求めた。
 
 米国内では最近、フロリダ州キリスト教会がイスラム教の聖典コーランを燃やす行事を計画したり、米同時多発テロの現場近くでのイスラム教のモスク建設計画に反発が出たりするなどの動きが起きている。
 オバマ氏は「米国とイスラム教との争いに一番関心を持っているのは(国際テロ組織)アルカイダだ。圧倒的多数のイスラム教徒は平和を愛している。イスラム教徒の米国人は何百万人とおり、彼らは隣人、友人、同僚だ」と強調した。
 
 一方、同時多発テロを主導したアルカイダ幹部のオサマ・ビンラディン容疑者とザワヒリ容疑者の逮捕・殺害について「それで、すべての問題が解決はしないが、この政権にとって今も優先度は高い」と発言。「我々がアフガニスタンに駐留しているのは、アルカイダが3千人の米国人を殺害した攻撃を、そこから仕掛けたからだ」とも述べた。