螺鈿紫檀五弦琵琶

正倉院展10月23日開幕 「五弦琵琶」19年ぶり出展 (www.asahi.com 2010年7月22日19時16分)
 
 奈良国立博物館奈良市)は22日、第62回正倉院展(同博物館主催)を10月23日〜11月11日の日程で開催すると発表した。平城遷都1300年祭にちなみ、会期は通常より3日長い。正倉院を代表する宝物として名高い「螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」など71点が出展され、うち「鳥獣花背八角鏡(ちょうじゅうかはいのはっかくきょう)」など14点が初出展される。
 
 五弦琵琶は5本の弦を持つ琵琶としては世界唯一の歴史的遺品で、ラクダに乗って琵琶を演奏する人物などを螺鈿で表現している。出展は1991年以来19年ぶり。泥棒に遭った下級役人からの盗難届など、平城京の人々の暮らしぶりをうかがわせる公文書も並ぶ。