電子書籍は読みたくない

電子書籍、読む速さ低下 満足度は同じ 紙と比較調査 (www.asahi.com 2010年7月10日8時10分)
 
 米アップルのiPadや米アマゾンのキンドルといったタブレット型端末で電子書籍を読む速さは、紙の本を読むときに比べるとやや遅くなることがわかった。ただ、速さの低下は1割程度で、実験に参加した人の満足度も高かった。米調査会社ニールセン・ノーマン・グループが調査結果を発表した。
 
 「よく読書をする」という24人の参加者に、iPadと新型のキンドル2、紙の本を渡してヘミングウェイの短編小説を読むのにかかる時間を調べた。読み終わるのに平均で17分ほどかかったが、速さの低下は、紙の本に比べてiPadで6.2%、キンドル2で10.7%にとどまった。iPadとキンドル2との速さの差は小さく、どちらが速いとはいえなかった。
 
 比較のため、パソコン(PC)でも同じ小説を読んでもらった。その後、使い勝手に関する満足度を7段階で採点するアンケートをしたところ、iPad、キンドル2、紙の本は、それぞれ5.8点、5.7点、5.6点とほぼ同じだった。パソコンは、3.6点と低かった。
 
 同グループは「電子書籍タブレット型端末には将来性がある」と結論づけている。