量子家族

三島賞東浩紀さん 山本賞は貫井徳郎道尾秀介さん (www.asahi.com 2010年5月18日20時0分)
 
 第23回三島由紀夫賞山本周五郎賞新潮文芸振興会)の選考会が18日、東京都内のホテルで開かれ、三島賞東浩紀さん(39)の「クォンタム・ファミリーズ」(新潮社)、山本賞は貫井徳郎さん(42)の「後悔と真実の色」(幻冬舎)と道尾秀介さん(35)の「光媒の花」(集英社)に決まった。贈呈式は6月25日午後5時から、東京・虎ノ門ホテルオークラで。
 
 東さんは批評家として1993年にデビューし、フランスの哲学者ジャック・デリダについて論じた「存在論的、郵便的」でサントリー学芸賞を受けた。小説では桜坂洋さんとの共著「キャラクターズ」を2008年に刊行しており、単独では今回が初の小説作品。今年4月からは本紙の論壇時評も担当している。
 
 貫井さんは今年4月の日本推理作家協会賞(「乱反射」朝日新聞出版)に続いての受賞となった。道尾さんは1月の大藪春彦賞(「龍神の雨」新潮社)に続いての受賞。