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 丸善にて村上春樹1Q84 BOOK3』(新潮社)を、Book 1stにてエマニュエル・レヴィナス『倫理と無限』(ちくま学芸文庫)、高橋昌一郎『知性の限界』、小俣和一郎『異常とは何か』(講談社現代新書)を購入。
  

1Q84第3巻、一斉発売 若者が人気下支え (www.asahi.com 2010年4月16日0時48分)
 
 村上春樹さんのベストセラー小説「1Q84」(新潮社)第3巻(BOOK3)の販売が16日、始まった。都市部の深夜書店では同日午前0時から発売され、ファンの行列もできた。1、2巻で計244万部のヒット作。3巻も初版50万部に加え、20万部の増刷が決まっている。事前に内容を明かさず全国一斉で売る異例の販売戦略も、関心を増幅させた。大手書店の販売データからは、20代の若者が「1Q84」人気を下支えしている実態も見えてきた。
 
 東京・六本木の青山ブックセンター六本木店では、午前0時に向け店員がマイクでカウントダウン。30人以上が行列を作り、最初の30分間で約100人が購入した。一番乗りとなった自営業の佐藤智彦さん(37)は「高校のときに『ノルウェイの森』を読んで以来のファンです。朝、ゆっくり読みます」と話した。
 東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」でも、午前0時と同時に販売開始。行列に並んだ庄本範子さん(37)は「『1Q84』はすごく深くまで入っていけた作品。早く読みたいので、買いに来ました」と話した。
 
 「1Q84」1、2巻は、現実の世界と微妙にずれた「1Q84年」の世界を舞台に、女性スポーツインストラクター「青豆」と小説家を志す男性「天吾」の物語が交互に登場する作品だった。
 1、2巻では品切れが長期化し、地方の中小書店に不満があった。新潮社は今回、地方でも同じ日に購入できるよう、全国一斉発売の方式を採用。地方読者のニーズを満たしつつ、話題を呼ぶ販売方法による“お祭り騒ぎ”の宣伝効果も狙っている。
 
 那覇市の球陽堂書房メインプレイス店では通常、船便で本が送られるため、東京より入荷が4、5日遅かった。金城修店長は「今回はニュースを見た人にすぐ手にとってもらえる」と喜ぶ。くすみ書房(本社・札幌市)の久住邦晴社長も「宣伝や情報が集中する初めの1、2日に本があるかどうかは大きい。新潮社の戦略はうまく進んでいる」。
 販売方法では、本の内容に関する情報を発売まで一切出さない秘密戦略も徹底された。取次会社から書店に商品を運びこむ際も、表紙を見られないよう専用の段ボール箱で運ぶほどだった。