あの日、「終わりなき日常」は途絶した…

地下鉄サリン15年 教団、分裂後も全国で活動 (www.asahi.com 2010年3月20日16時35分)
 
 13人が死亡、6300人が負傷した地下鉄サリン事件から20日で15年。オウム真理教は二つに分裂しながら、今も活動を続けている。20億円以上残っている被害者への賠償は続けているが、不況の影響や賠償金の受け皿をめぐる意見の相違など、先行きには不安定要素もある。
 
 教団は2007年3月に分裂。現在は多数派の「アレフ」と、上祐史浩元代表らが同年5月に設立した「ひかりの輪」がそれぞれ活動を展開している。千葉景子法相は昨年末、「まだ危険な実情がある」として、オウム真理教が対象となる団体規制法の再延長を表明。公安調査庁が教団施設への立ち入り検査を続けている。
 
 同庁によると、両派合わせて全国15都道府県に31の拠点施設があり、信者は在家も含めて「アレフ」が約1300人、「ひかりの輪」が約200人いる。
 
 同庁は、多数派の「アレフ」が教団元代表松本智津夫麻原彰晃)死刑囚への「回帰」を強める一方、「脱麻原」をアピールする「ひかりの輪」も、実際には元代表の教えに沿った修行を続けているとみて、警戒を強めている。
(後略)