収縮する時間

1日の長さ、チリ地震でちょっと短く…あなたは感じた? (www.asahi.com 2010年3月3日19時48分)
 
 南米チリで起きた大地震マグニチュード〈M〉8.8)で、地球の自転が速まり、1日の長さが100万分の1.26秒短くなった計算になると、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)が1日、発表した。
 
 地震を起こした断層のずれによって、地球の形がわずかに変わり、地軸の向きもわずかに変化したとみられるためだ。断層のずれの規模を想定して算出した。
 
 フィギュアスケートの選手が繰り返し回転するとき、広げた腕を縮めると回転が速くなるのと似た現象だ。計算をしたJPLのリチャード・グロスさんによると、計測限界は10万分の1秒程度で、チリ大地震による影響を実際に検出するのは難しいという。また、1日の長さはもともと、月や太陽の引力や風などの影響で1日に千分の1秒程度揺らいでいる。
 
 JPLは2004年のスマトラ沖地震(M9.1)でも同様の計算をし、1日の長さが100万分の6.8秒短くなったはずだとした。