歩み寄りは求めず

北朝鮮に譲歩せず 米韓一致 6者再開問題 (www.asahi.com 2010年2月25日23時30分)
 
 中国に続いて韓国を訪れた米国のボズワース北朝鮮政策特別代表は25日、ソウルで6者協議の韓国首席代表を務める魏聖洛(ウィ・ソンラク朝鮮半島平和交渉本部長らと協議再開に向けて意見交換した。米韓両国は制裁解除を求める北朝鮮に対して譲歩しない方針で一致した。
 
 韓国政府当局者などによれば、北朝鮮は中国との協議で米朝協議を進めたい考えを示したが、6者協議への復帰には制裁解除が必要との主張を変えなかった。中国は北朝鮮の要求には応じず、今週北京で行われた中韓協議でも、韓国側の歩み寄りを求めなかったという。
 韓国政府当局者は「非核化の進展があれば制裁解除の議論が可能だ」と説明。米国とも意見が一致しているとの考えを示した。
 
 一方、6者協議筋は25日、北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官の訪米について「北朝鮮は現在、査証(ビザ)の発給を米国に求めていないようだ」と語った。