日本学

 図書館にて梅原猛『京都発見1 地霊鎮魂』『同9 比叡山本願寺』、梅棹忠夫『文明の生態史観』を借りる。
 その足で書原にて鈴木大拙『日本的霊性』(岩波文庫)『禅とは何か』(角川ソフィア文庫)、F・ブローデル『歴史入門』(中公文庫)、R・ドーキンス『進化の存在証明』(早川書房)を購入。
 
 梅原『京都発見』シリーズ(新潮社)は、巻頭ページだけでなく、本文中にもカラー写真がふんだんに配されて美しい本である。『隠された十字架』『水底の歌』など“梅原日本学”のスタイルになじめず、長らく敬遠してきたが、エンターテインメントとして割り切れば面白い発見も期待できそう。
 
 内田樹『日本辺境論』でも紹介されている鈴木大拙は、現代日本思想が到達しえた知的営為の最高峰の一つであることは言うまでもない。ブローデルも大著(『物質文明・経済・資本主義』)にはとても手が出ないが、文庫本でアナール派歴史学の一端に触れることができる。ドーキンスは名前だけでつい買ってしまうが、どのタイミングで読み始めるか…。
 

日本的霊性 (岩波文庫)

日本的霊性 (岩波文庫)