劣化

キトラ壁画、現地での保存「困難」 文化庁検討会WG (www.asahi.com 2009年7月31日7時16分)
 
 奈良県明日香村の特別史跡キトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)からはぎ取られた四神などの極彩色壁画について、文化庁が設けた古墳壁画保存活用検討会の作業部会の保存技術ワーキンググループ(座長=石崎武志・東京文化財研究所保存修復科学センター長)は29日、「現在の技術では古墳内へ戻すのは難しい」とする意見で一致した。
 この意見を基に8月4日に検討会を開き最終的に方針を決めるが、壁画は今後、古墳外で保存される可能性が強まった。
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 キトラ古墳では04年8月から、カビなどによる劣化の進行を防ぐため「青竜」「白虎」「玄武」「朱雀」の四神や十二支像などのはぎ取りが始まり、昨年11月に終了した。今回の方針は、高松塚古墳(明日香村、特別史跡)の解体された石室に描かれ、修復中の「飛鳥美人」などの国宝壁画の保存・管理方法にも影響を与えそうだ。