「閉じている本」と「開いている本」
- 最近買った本(2009/05/10〜05/17)
今月も文庫、新書でバラエティーに富んだ書物が刊行された。
『デモクラシーと〜』は、丸山眞男と並び戦後日本の政治学界を牽引してきた福田歓一の“デモクラシーと国民国家”に関するエセーのアンソロジー。先月よりリニューアルした岩波現代文庫のラインナップを飾る一冊で、同シリーズでは1890年から1930年という「いちばん面白い時代」のロシア芸術を論じた亀山郁夫の『終末と革命の〜』も併せて購入。
ちくま学芸文庫からはジョン・ケージ。トリスタン・ツァラか何かの1冊かと見紛うような驚きのレイアウト。
仲正昌樹はハンナ・アーレント論。なぜ「今こそ読み直す」のか。いつもの毒舌さえなければ、最も期待の一冊。
松原隆一郎のガイドブック(異なる著者による歴史学、政治学、社会学、宗教学に続くシリーズ5作目)も、昨今の経済学ブームを考えれば話題を呼びそうな内容だ。
ほかに、集英社新書から1冊、光文社新書から2冊。『難解な本を〜』には、著者・高田明典が教えている女子学生の講義ノートのショットなども参考に掲載していて、ちょっと変わっている。
- 作者: ジョンケージ,小沼純一,John Cage
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/05/11
- メディア: 文庫
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