小説家が尊敬する小説家

イラン女性に文学界新人賞 シリン・ネザマフィさん (www.asahi.com 2009年4月14日23時35分)
 
 第108回文学界新人賞文芸春秋主催)の選考結果が14日発表され、イラン人女性のシリン・ネザマフィさん(29)の「白い紙」が受賞した。外国人の受賞は07年の中国人女性、楊逸(ヤン・イー)さん(44)以来2人目。漢字圏出身者以外の受賞は初めて。
 
 ネザマフィさんはイラン・テヘラン出身。神戸大学大学院工学研究科を修了し、現在は大阪の大手家電メーカーにシステムエンジニアとして勤務している。受賞作はイラン・イラク戦争下での若者を描いた青春小説。

 この週末は、最近購入した「小説(文学)論」を拾い読みして過ごす。 
 
島田雅彦 『小説作法ABC』 (新潮選書、2009年3月25日刊)
平野啓一郎 『小説の読み方』 (PHP新書、2009年3月30日刊)
小谷野敦 「『こころ』は本当に名作か」 (2009年4月20日刊)
 
 島田雅彦平野啓一郎の2冊は、現役の人気作家による「市民講座」を受講している気分。「古井由吉さんは、小説家が尊敬する小説家」(平野)という一節を読み、最近書店で立ち読みした表象文化論学会の『表象』第3号巻頭の対談をふと思い出す。
 
 小谷野敦は読了。久しぶりに『バカのための読書術』(ちくま新書、2001年1月20日刊)を読み返してみたくなった。