サザエさんに課税する

サザエさん一家の像は課税対象 商店街、都の通知に困惑 (www.asahi.com 2013年06月12日22時24分)
 
 東京都世田谷区にあるサザエさん一家の銅像に固定資産税が課されることが分かった。都が今月、所有する地元商店街の振興組合に通知を出した。組合は「銅像に税金がかかるなんて思ってもみなかった」と困惑している。
 
 銅像は東急桜新町駅周辺の4カ所に計12体並び、観光スポットにもなっている。桜新町サザエさんの原作者、故長谷川町子さんが長年住んでいた街。昨年3月、桜新町商店街の振興組合が漫画誕生65周年を記念し、区と都の補助を受けて約4200万円で制作した。
 
 組合には、都世田谷都税事務所から、今年度分の固定資産税を「58万9200円」とする3日付の納税通知書が届いた。
 
 都税事務所によると、銅像は公道に設置され、国や自治体が所有していれば、地方税法により非課税となる。サザエさん一家の銅像は商店街組合が所有しており、事業の振興やPRのための構築物にあたるため課税対象になるという。
 
 一家の銅像をめぐっては昨年5月、波平さんの「髪の毛」が2度抜かれるいたずらにも遭った。地元に住む60代女性は「みんなに愛され、みんなのものなのに税金を取るなんて」と首をかしげた。