21%の「極度の貧困」

極度の貧困、ほぼなくす 世銀総裁「2030年までに」 (www.asahi.com 2013年4月3日15時50分)
 
 世界銀行のキム総裁は2日、ワシントンの大学で講演し、1日1・25ドル(約115円)未満で生活する「極度の貧困」を2030年までに世界からほぼなくすという、世銀の新目標を掲げた。今月下旬に開催する国際通貨基金IMF)・世銀の春季総会で参加各国に協力を求める方針だ。
 
 キム氏によると、現在は全世界の21%が極貧の生活を強いられているが、それを3%未満まで引き下げたい考え。とくに南アジアやサハラ以南のアフリカで高成長を維持し、極端な気象災害や、食糧、燃料、金融の危機を避けることが必要だと訴えた。
 
 一方、キム氏は講演後、記者団に対し、日本や米国など先進国が金融緩和を進めた結果、こうした国々の通貨が安くなっていることの途上国への影響を調査していることを明らかにした。ただ「現時点では(各国が通貨安を競う)『通貨戦争』は起きていない」と強調した。