ベンガル語版のドラえもん

インド版ドラえもん、放映ダメ バングラ政府、影響危惧 (www.asahi.com 2013年03月01日15時08分)
 
 バングラデシュでアニメ「ドラえもん」の放映が2月、政府によって止められた。インドで制作されたヒンディー語版に子どもが夢中になったことから、「母国語のベンガル語の危機」との批判が高まった。
 
 日本でドラえもんを放送するテレビ朝日などによると、インドでは2005年に衛星テレビ局がヒンディー語版の放送を開始。隣接するバングラデシュで受信した業者がそのまま国内向けに放送して、ドラえもんはたちまち子どもたちに大人気となった。
 
 だが、バングラデシュには大国インドの文化的影響への警戒感がある。2月初め、与党議員が国会で「近い将来、母国語が変わってしまうかも知れない」と政府に放送禁止を訴えた。
 
 政府は無許可の衛星テレビの放送をやめるよう通達を出し、インド版ドラえもんは他のインドの番組とともに放映が事実上禁じられることになった。
 
 一方、テレビ朝日側には昨年秋ごろから、バングラデシュのテレビ局などから「ベンガル語版を制作したい」との申し出が相次ぎ、同国での正式放映が決まった。すでに声優も選ばれ、制作が始まっているという。