ささいな違いから関係を壊してはいけない

「中国民主化すれば解決しやすく」 尖閣ダライ・ラマ (www.asahi.com 2012年11月5日18時46分)
 
 来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が5日、報道各社のインタビューに応じた。尖閣諸島をめぐる問題について「中国がより開かれた民主的な国になれば、問題も解決しやすくなるのではないか」と話した。さらに「中国も日本を必要としている。日本も中国を必要としている。大局を考えるべきで、ささいな違いから関係を壊してはいけない」と自制を促した。
 
 中国で広がった反日デモについて「多くの人に、正しい情報が伝わっておらず、無知から加担してしまっている。正しい情報が正しい判断をもたらすと考える」と話した。
 
 中国では、8日から第18回共産党大会が始まり、胡錦濤(フーチンタオ)体制から習近平(シーチンピン)体制に移行する。「胡氏の『調和のとれた安定した社会』というスローガンは素晴らしいが、秘密主義や虐待、恐怖政治という間違った手段で達成しようとした」と批判した。