100年を超えるチェルノブイリ

チェルノブイリ原発、新たな「石棺」着工 老朽化対策で (www.asahi.com 2012年4月26日20時3分)
 
 旧ソ連ウクライナチェルノブイリ原発で26日、放射性物質を封じ込める新たなシェルターの組み立てが始まった。原発を覆う「石棺」の老朽化対策として3年での完成を目指す。原発の解体や、溶け出した核燃料の取り出しには100年近くかかる見通しだ。
 
 大惨事から26年となる4月26日にあわせて着工した。原発近くで開かれた式典で、ウクライナのヤヌコビッチ大統領は「石棺の安全性を高める重要な一歩だ」と述べた。
 
 新たなシェルターは、鉄骨の骨組みにパネルを組み合わせたかまぼこ形で、高さ105メートル、幅257メートル。隣接する敷地で組み立てて特製レールの上を滑らせ、事故を起こした4号炉にかぶせる。耐用年数は100年という。フランスの建設大手2社が設立した合弁会社「ノバルカ」が手がける。