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首都直下地震「死者9700人」 都の想定1.5倍に (www.asahi.com 2012年4月18日20時23分)
 
 首都直下地震の被害想定を見直していた東京都は18日、都内の死者数を約9700人とする被害想定を公表した。23区内の7割が震度6強以上となり、前回2006年に算出した約6400人の約1.5倍となった。火災による死者は木造住宅の密集地を中心に約4100人にのぼった。
 
 地震の専門家らでつくる東京都防災会議が作った。東京湾北部地震マグニチュード7.3)で、空気が乾燥し、火災被害が大きくなる冬の午後6時(風速毎秒8メートル)で算出した。
 
 前回の想定より震源が10キロほど浅くなったことで、震度6強の地域は444平方キロメートルと、前回の305平方キロメートルから拡大。震度7も23区の湾岸地域の一部にあった。
 
 圧死など揺れによる死者は、約5600人(前回約2900人)。火災による死者も約3500人だった前回より約2割増えた。高齢者など災害時に支援が必要な人の死者数は約4900人と2倍以上に増えた。
 
 倒壊や火災による建物被害は約30万4300棟。震災で自宅に帰れない帰宅困難者は約517万人にのぼった。