実質歳出規模は過去最大

新年度予算が成立 復興費など加え96兆7千億円 (www.asahi.com 2012年4月5日22時29分)
 
 2012年度予算が5日に成立した。午後の参院本会議では多数野党の反対により否決。衆院での可決と結論が異なるため両院協議会が開かれたがまとまらず、憲法により衆院の可決が優越された。新年度予算の成立が年度をまたぐのは14年ぶりで、衆院優越による成立は2年連続だ。
 
 野田佳彦首相は予算成立後、「復興の予算も含まれ着実に執行したい。(消費増税社会保障の)一体改革とか、これから様々な重要法案の成立を期さなければいけない」と記者団に語った。週明けにも野党に党首会談を呼びかける。
 
 予算の一般会計総額は90兆3千億円。6年ぶりに前年度を下回るが、別枠の特別会計にした東日本大震災の復興費や基礎年金の負担分を加えると過去最大の96兆7千億円だ。年金財源は赤字国債とは別で、将来の消費増税分を返済にあてる「交付国債」でまかなう。