その呟きは検閲される

ツイッター社が検閲容認? 国別に特定の書き込み非公開 (www.asahi.com 2012年1月28日11時55分)
 
 米ツイッター社が、現地の法律に基づき自社の簡易投稿サイトへの書き込みの削除を求められた場合、その国や地域では見られなくする仕組みを導入した。「アラブの春」など表現の自由を抑圧された市民らが規制をくぐって活用してきただけに、「検閲を認めるのか」と反発が出ている。
 
 ツイッター社の26日の発表によると、削除要請があれば、利用者に知らせたうえで、その国・地域では「書き込みは閲覧不能」といった文言に置き換える。他の国・地域では引き続き見られる。削除要請などの詳細はサイトで随時報告する。これまでは削除する場合でも、世界で一挙にするしかなかったという。
 
 これに対し、NPO国境なき記者団」(パリ)は27日、「表現の自由を規制するもので、アラブの春につながった検閲抵抗の運動に逆行する。政府高官の電話一本で書き込みを違法とするなど、あらゆる乱用にドアを開け放つ」との抗議文を同社トップに出した。