悲劇の朝

バグダッドで連続テロ、死者60人超 6カ所で同時爆発 (www.asahi.com 2011年12月22日22時59分)
 
 イラクの首都バグダッドで22日朝、少なくとも6カ所でほぼ同時に爆弾が爆発、60人以上が死亡、約180人が負傷した。2003年のイラク戦争から駐留を続けた米軍は今月撤退、その直後から政権内部でイスラムシーア派スンニ派の対立が激化しており、政治や社会の一層の混迷を狙った同時多発テロの可能性がある。
 
 治安当局の発表によると、バグダッド市内5カ所で自動車や道路に仕掛けた爆弾が爆発した。さらに、東部カラダ地区では政府機関の建物に爆弾を積んだ車が突っ込んだ。また、当局は5カ所に仕掛けられた爆弾を発見し、爆発前に処理したという。
 
 爆弾が仕掛けられていたのは、ほとんどがシーア派の住民が暮らす地域で、手口が大規模な点から、国際テロ組織アルカイダ系などスンニ派武装勢力によるテロの可能性が指摘されている。