ギリシャをめぐるEU

ギリシャ国民投票撤回 パパンドレウ首相窮地 (www.asahi.com 2011年11月4日1時40分)
 
 ギリシャパパンドレウ首相は3日、緊急閣議を開き、12月4日に予定していた国民投票を撤回する意向を明らかにした。ギリシャがユーロ圏に残るかどうかを争点に欧州連合(EU)などからの追加支援策の同意を得る考えだったが、与野党から反対を受けて方針を取り下げた。
 
 厳しい財政緊縮策への根強い反対から、国民投票が実施されれば、ギリシャの追加支援策が実行されないのではないか、との不安が金融市場に広がっていた。
 
 国民投票は撤回されたものの、パパンドレウ首相の政権基盤は弱まっており、ギリシャがEUなどとの約束通りに追加支援策を受け入れられるかは、なお予断を許さない。