98兆超

概算要求、過去最大98兆円超に 12年度予算 (www.asahi.com 2011年9月30日22時5分)
 
 2012年度予算の各省庁の概算要求が30日、出そろった。一般会計の総額は98兆円を超え、要求ベースでは今年度の96兆7465億円を上回り、過去最大となる。東日本大震災の復興関連は3.4兆円、成長分野に重点配分する「日本再生枠」にも要望が集中して規模がふくらんだ。
 
 野田佳彦首相は復興費の要求は「青天井でもいい」として、上限を設けない方針を表明。国土交通省が東北地方の沿岸道路の整備や高台への集団移転などで計1.1兆円、環境省放射性物質の除染作業やがれき処理などで計8843億円を求めるなど、被災地のインフラ整備や原発事故対策が多くを占めた。金額を明示せずに項目だけ要求しているものもあり、総額はさらに増えそうだ。
 
 復興費では、すでに今年度の第1、2次補正予算で計6兆円を計上。10月中の国会提出をめざす3次補正には9.1兆円を盛り込む方向だ。これに12年度予算要求の3.4兆円を加えると計18.5兆円となり、政府が試算する当初5年間の復興費19兆円をほとんど消化してしまう計算だ。19兆円を超えて復興費が拡大するのは避けられない状況だが、そうなると、所得税などの復興増税の増額が迫られる可能性も出てくる。