偶発的な進攻

カダフィ派投降期限、首都近郊で戦闘 リビア (www.asahi.com 2011年9月10日21時28分)
 
 リビアカダフィ派の拠点都市に対する投降の呼びかけは10日午前0時(日本時間同7時)、期限を迎えた。首都トリポリ近郊のカダフィ派拠点の一つ、バニワリードの一部では前夜から戦闘が起きたが、10日午後2時(日本時間同9時)現在、反カダフィ派が総攻撃を始めたとの情報はなく、さらに様子見の状態が続いている模様だ。
 
 新政権づくりを目指す反カダフィ派の中核組織、国民評議会のアブドルジャリル議長が10日、東部ベンガジからトリポリ入りする。期限切れを受け、今後の方針を協議するためとみられる。
 
 評議会の軍事担当者によると、バニワリード市内に9日夕、反カダフィ派の部隊が入り、カダフィ派と交戦した。反カダフィ派の現地司令官によると、市街地の建物や丘に布陣しているカダフィ派の狙撃手の掃討を進めるうちに偶発的に市内に進攻したもので、攻撃命令が出ていたわけではないという。