石原氏4選

 自ら「原発推進論者」と規定し、東日本大震災では「天罰」発言で物議を醸しながらも、都民は最終的に石原を選択した。前回、元宮城県知事である「改革派」浅野史郎らと争った07年4月の都知事選では、当選直後に会見で「神戸の地震の時は(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから、2000人余計に亡くなったわけですよね」と発言し反発を受けたこともあったが、3・11の衝撃を受け、保守化/反民主化した有権者にとって、選択肢はこれしかなかったのかもしれない。

東京都知事に石原氏4選確実 東国原氏・渡辺氏ら破る (www.asahi.com 2011年4月10日20時0分)
 
 東京都知事選は10日投開票され、現職の石原慎太郎氏(78)が4選を確実にした。前宮崎県知事の東国原英夫氏(53)やワタミ創業者の渡辺美樹氏(51)、前参院議員の小池晃氏(50)=共産推薦=らは及ばなかった。
 
 一度は引退の意向を固めた石原氏は、自民党などの要請を受けて立候補を決めた。出馬表明の直後に東日本大震災が起き、その後は災害対策の公務を優先。街頭に立ったのは選挙戦最終日だけだったが、東京が復興の先頭に立つと訴えた。
 
 東国原氏らは石原氏との政策の違いを強調したが、震災報道でメディアへの露出も限られ、支持が思うように広がらなかった。