受胎されている

1Q84続編、村上春樹さん「僕にも何とも言えない」 (www.asahi.com 2010年7月1日12時1分)
 
 作家の村上春樹さんが、3日発売の季刊誌「考える人」(新潮社)で、400字詰め換算300枚を超す異例のロングインタビューにこたえている。BOOK1〜3の3巻が書かれ、続編の有無が話題になっているミリオンセラー「1Q84」については「BOOK4なりBOOK0なりがあるかどうかは、いまは僕にも何とも言えない」と話している。
 
 村上さんは「BOOK1、BOOK2を書き終えて、そのときは本当にこれでおしまいのつもりでした」と明かしつつ、4巻目について「いまの段階で言えるのは、あの前にも物語はあるし、あのあとにも物語があるということです。その物語は僕の中に漠然とではあるけれど受胎されています」と語った。
 
 また「『ノルウェイの森』が売れたときは、これは本当に自分のやりたいラインのことではないという思いがあったから、想像を超えて売れたことでそれなりにストレスはあったけど、『1Q84』は僕がやりたいことのまさに本流だし、内容に手ごたえもあった」と話している。
 
 同誌の通常の発行部数は2万部だが、今回は10万部を発行している。